ぎっくり腰(ギックリ腰・急性腰痛・急性筋筋膜性腰痛・腰椎捻挫・椎間関節捻挫) 

ぎっくり腰のような急性症状には、北京堂の鍼はとても効果を発揮します!
しかし、ぎっくり腰と症状は似ていても実は原因が他にあり鍼が効かない場合があります
 
※ぎっくり腰と勘違いされやすいもの

①閉経後の女性に多いのですが骨粗しょう症になっていると骨がもろくなっているので、ちょっとした衝撃でも腰椎の圧迫骨折をおこしていることがあります。痛む場所は、胸腰椎移行部あたりが多いので腰の上あたり、そこを叩くと痛みを感じます。
②尿管結石も一見症状は似ているのですが、じっとしていると痛みが少なく、背骨を叩くと痛みを感じます。背中を丸めているわけではなく、真っすぐ立っていて咳で痛みが出ます。
③腰椎椎間板ヘルニアになっていると、下肢にシビレなどの神経症状が強く出ます。
SLRテスト・FNSテストが陽性のことが多いです。痛がり方が通常のぎっくり腰よりも過剰であり、ヘルニアが神経に強く当たっていると、鍼を打っても全く改善しない場合があります。
MRIによる画像診断でヘルニアの確定診断が出来ます。

上記の可能性を除外すると、ぎっくり腰は筋肉の問題がほとんどです。
 

◦一番多いのは大腰筋痙攣 

前かがみになり腰を伸ばせない、腰を押しても圧痛がない、背骨の中心に痛みを感じ、下肢にまで痛みを感じることがあります。また、大腰筋は第12胸椎~第5腰椎に付着しているので横隔膜に接しており、クシャミや咳で痛みます。
 

◦脊柱起立筋(多裂筋)

起立筋は、大腰筋とは逆に前かがみになると痛みます。背骨の中心が痛み、腰と背中の境目に痛みが出たり、腰の下のポコッと出た骨の周りに痛みが出たりします。
多裂筋も背中と腰の境目が痛んだり、腰から仙骨にかけて痛みます。痛む場所を押すと、鈍痛を感じます。

◦中殿筋、小殿筋 

中殿筋は骨盤の両サイド(又は片側)が痛みます。立っていると楽ですが、座ったりしゃがむ時に痛み、椅子に腰かけていても痛みます。骨盤の上の方の骨の縁に沿って痛みます。
姿勢も横に歪んで斜めになったりします。
小殿筋も立っていると楽ですが、座ったりしゃがむと痛みが出ます。体がバナナのように横に曲がったりします。股関節に付着している筋肉なので、悪い方の股関節に体重を乗せると痛みます。
 

◦腰方形筋 

腰を横に曲げたり捻ると痛みます。立ち上がったり腰掛ける瞬間だけ痛み、同じ姿勢をとっている時はさほど痛みません。腰の両サイドが痛みます。